アーシングを理解するために
土の中で冬を越した生き物たちが、早春の雨にぬれて、しっとりと黒くふかふかになった地表からぞくぞく、その姿を現わしてきます。 桃の花が咲きほころび、菜の花も咲き出すと、野山は一気に春のエネルギーにあふれ、生命あるものたちでいっぱいになってきます。
啓蟄アップデート

アーシングの創始者クリントさんがアーシングの真実を発見してから20年、私がアーシングの存在を初めて知ったのは10年前、毎日アーシングを欠かさずようになって8年が過ぎました。

そしてアーシングジャパンは、2021年、創業6年目を迎えることになりました。

おかげさまで日本でのアーシングの意味とその可能性を探りつづけた試行錯誤の5年間を無事に乗り切り、いま改めて未来につながる新しい方向をめざしています。

折しも、2020年は中国に端を発した新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックが世界を危機的な状態に陥れました。状況は予断を許さず、世界の医療現場は、今も人類の英知を結集しこの未知のウイルスと懸命に闘っています。仮に新開発のmRNA型ワクチンが成果を上げるとしても、終息までにはまだ数々の問題を乗り越えなければならないことでしょう。そしてこのパンデミックによる経済的打撃、それに続く対面コミュニケーションの強制的な隔離と断絶。コロナの前と後では、決して元通りにはならないものがあることでしょう。そのもっとも大きなもの一つは、間違いなく人と人との距離感、意思疎通の方法に起こる変化ではないでしょうか。

アーシング創立者のクリント氏とアーシングジャパン社長の田中氏

アーシングを理解する秘密は、わたしたちの誰もが分かち合っている生きている感覚に根ざしていると考えています。
ケーブルTV産業の創成の中心だったクリントは、ケーブルの電磁波で身体をこわし引退せざるをえませんでした。しかし、エンジニアとして精通していた知識のおかげで、彼が裸足で大地に立ち、歩き、裸で大地にアースして眠ったとき、彼の傷んだ身体に起こった変化が、何であるかを正しく直感的に感じることができたのです。それは、人間が、人為的な電気環境のもたらす潜在的な弊害を正しく認識し、自然大地の電気的な環境ポテンシャルとふたたびつながることによって得られるものの再発見だったのです。クリントが発見したアーシングという方法の可能性は、これからも医学的にそして臨床の現場で、より深くより精緻に解明されていくことでしょう。しかし、20年前、世界がまだ生命的なアーシングの原理に気づいていなかった時に、クリント自身に健康を呼び戻したものは、クリント自身の野生の感覚、彼自身の生きている身体の感覚だったと思います。

 

現代人は便利な生活を享受しながらも、この春もコロナ禍のなか黄砂に乗ってくるPM2.5やスギ花粉など、自然のもたらすさまざまな不都合な現象に悩ませられることでしょう。ひとつひとつは小さな出来事、小さな営為です。取るに足らない身体の不調感や違和感であるに過ぎません。しかし、それらの小さな出来事の集積の歴史が、気候変動など大きな世界の動的平衡を大きく揺るがす出来事を引き起こしています。そして同時に私たちが本来持っていた野生の身体感覚は、もう昔のように逞しくもなく鋭敏さを失い始めています。私たちは同時に二つの困難の中に生きているとも言えます。世界も、私たち自身も、変化に晒されているのです。

最後に、アーシングという事業創造をこころざすにあたって、新規事業をとりまくめまぐるしい変化を柔軟に受け止めるために、アーシングジャパン※は些か荒唐無稽な戦略で臨んでいることをお伝えします。

アーシングジャパンは株式会社ですが、社長は無給ですし、社員はアーシングの理念に自発的に参画した面々が業務委託ベースで動かすカンパニーです。 組織の保全や会社としての経営上の成功という手段が目的化してしまった現在の企業とは、別の形を求めた結果です。そうして、できる限り組織を身軽にして、 商品開発と研究、オンラインストアの運営を行いながら、自然と人々、地域とコミュニティーが融合するカンパニーになることを目指しています。理念と情熱とプログラムが資産の会社を目指しています。

(注)※earthing Japan (アーシング ジャパン)という社名自体が「日本を接地させる」という意味を含んでいます。

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