スピラのご紹介

 穀雨は変わりやすかった春の天気も安定に向かう春の最後の節気です。しかし、じつは意外に雨降りの日が多いのです。土はたっぷりと水分をふくみ、種まきの時がきたことを知らせています。地表のどこかしこにも、素晴らしいスピードで成長する夏の植物たちが、今か今かとスタートダッシュを待ち構えています…

穀雨アップデート

スピラリポート①4月の農場だより

…春のおとずれの遅い軽井沢の地でも、ようやく桜が開花し、同時に落葉松の芽吹きが始まりました。自然は活動期に入り、連休には短い春のピークを迎えます。アーシング®ジャパンは、『スピラ』と命名された有機再生農法の実験に取り組んでいる実験農場――正式名称は『SPIRAカクイチ借宿研究場』(英文名|SPIRA Organics Camp)に隣接するログハウスにその拠点をおいています。なお、スピラは「渦」を意味するラテン語です。活火山浅間山の南山麓に位置し、広さは2千坪、35年前に作られたバブル時代の遺物のような保養施設でしたが、10年前に買い取り荒野だった敷地を農業実験のために5年をかけて整備した火山性黒ボク土土壌の実験圃場です。
衣・食・住の環境はわたしたちの健康の源です。アーシングでは、はだしで地面に触れるだけでできる、エコで自然な健康の原点を主張します。米国のクリント・オーバー氏が、実業家として、睡眠時のアーシングのために導電性素材のリネン類の開発を軸に事業化の先鞭を付けました。目下のところは、「衣」がアーシングの中心です。そしてさらに、電気製品やコンピュータ機器に囲まれ、便利さを最優先する私たちの「住」は、アーシングが問題視している人為的に過剰な電気的ノイズ、あるいは空気の質自体の低下等々の目に見えない居住環境劣化にさらされています。しかも大多数の人々がそれを疑問にすら感じていないのです。ところで、もうひとつ忘れてならない要素は「食」の要素です。昔から医食同源と言われるように、食べるものが私たちの健康を作っているのです。だからこそ、それらは、自然で、優しく丁寧に時間をかけて作られた安全なものでなければなりません。このことは、日本でのアーシングの仕事を、どこまでも誠実に、そしてあくまでも科学的に追求しようとした私たちの創業の想いにもつながっています。 そして、もうひとつアーシングと有機農業を結びつきは、『失われてゆく、我々の内なる細菌』と『土と内臓』という2冊の本にあります。ふつう土はどれもみな大差がないと思っています。しかし、生命の何十億年もの長い進化のプロセスで、土の中の微生物や細菌の果たした役割のはかりしれないこと、そしてその古生代から生きのびてきた土壌細菌が、いまも私たちが食する栽培作物自体の生長や代謝のメカニズムに深くかかわっているという事実が解明され始めています。しかも、文明の発展とともに微生物の生態系自体の多様さとその豊穣さが失われ始めている、というのです・・・土の中からも、私たちの身体や植物の体内からも。
動き始めたポンコツトラクター
動き始めたポンコツトラクター

動き始めたポンコツトラクター

12月に、堆肥をすき込み、ならした土は4ヶ月の休眠を経て、土中の有機物は分解と熟成が進み、ふかふかになっています。4月、日差しと共に自然は目を覚まし、せせらぎには山葵(わさび)の花園が、畑のわきには蕗やタラの芽が次々と姿を現します。農場の最初の定植は、レタスの苗。追肥もかねる遅霜対策のための藁が敷かれ、まだ寒冷紗で大切に保護されています。
長野スピラにてレタス定植
スピラにてレタス定植
衣・食・住の環境はわたしたちの健康の源です。アーシングでは、はだしで地面に触れるだけでできる、エコで自然な健康の原点を主張します。米国のクリント・オーバー氏が、実業家として、睡眠時のアーシングのために導電性素材のリネン類の開発を軸に事業化の先鞭を付けました。目下のところは、「衣」がアーシングの中心です。そしてさらに、電気製品やコンピュータ機器に囲まれ、便利さを最優先する私たちの「住」は、アーシングが問題視している人為的に過剰な電気的ノイズ、あるいは空気の質自体の低下等々の目に見えない居住環境劣化にさらされています。しかも大多数の人々がそれを疑問にすら感じていないのです。

ところで、もうひとつ忘れてならない要素は「食」の要素です。昔から医食同源と言われるように、食べるものが私たちの健康を作っているのです。だからこそ、それらは、自然で、優しく丁寧に時間をかけて作られた安全なものでなければなりません。このことは、日本でのアーシングの仕事を、どこまでも誠実に、そしてあくまでも科学的に追求しようとした私たちの創業の想いにもつながっています。

そして、もうひとつアーシングと有機農業を結びつきは、『失われてゆく、我々の内なる細菌』と『土と内臓』という2冊の本にあります。ふつう土はどれもみな大差がないと思っています。しかし、生命の何十億年もの長い進化のプロセスで、土の中の微生物や細菌の果たした役割のはかりしれないこと、そしてその古生代から生きのびてきた土壌細菌が、いまも私たちが食する栽培作物自体の生長や代謝のメカニズムに深くかかわっているという事実が解明され始めています。しかも、文明の発展とともに微生物の生態系自体の多様さとその豊穣さが失われ始めている、というのです・・・土の中からも、私たちの身体や植物の体内からも。
現在、カクイチ研究所では、立命館大学で生命科学の立場から農業を研究される久保幹研究室の門を叩き、物質循環型の有機再生農法確立のためのSOFIXという土壌微生物活性化指標に沿って、さまざまな実験栽培に取り組んでいます。これからも四季折々の変化をスピラリポートとしてお届けしてまいります。