昔の人々も大地とのつながりをとても重要視していました。
「昔の人々は、土が好きだ。母なる大地のパワーに触れるため、地面に彼らは座った。大地に触れることは良いので、老人たちはモカシシを脱いで神聖な地球の上を裸足で歩いた。土は気分をリフレッシュさせてくれた。身体を強くしてくれた。浄化して癒してくれた」
アメリカ先住民のラコタ・スー族の首長であり、執筆家、教育家として知られるルーサー・スタンディング・ベアの言葉。
「アフガニスタン北部のバフル州では、”バイクビー”と呼ばれる伝統があります。春になると人々は、濡れた草の上を踏み歩きます。それが健康にいいと言い伝えられているからです」
カカール博士※
地球上に生物が誕生した時から、すべての生物は地球と電気的につながった状態で生活してきました。かつて人間は、皮膚が地面に触れる生活をしていました。裸足で歩き、じかに地面の上に寝ていました。
ところが現在では、ほとんどの場合、地球から離された状態で生活をしています。何千年、何万年も地面とともに生活を行っていたのに、ここ数十年あまりで大地と突然離れてしまいました。
合成繊維のカーペットの床を歩き、断熱材でできているベットに寝て、電気を通さない非伝導性のゴム靴を履いています。
さらに地面からずっと離れた、高くそびえるビルの中に住んだり働いていたりしています。